会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】

怒鳴らず、俺が哀淋から受けた恐怖が伝わるように真剣に言うと、こーちゃんは頬を引きつらせた。

演技が冗談にならないとわかったようだ。

「……はい」

そしてこーちゃんを生徒会室へ連れ戻した。

「蔦子先輩が腐女子? ……うん、まあいいんじゃないですか?」

俺が締め上げられていた理由を説明すると、こーちゃんは半分死んだ目で答えた。

絶対にまあいいなんて思ってないだろ。

……この感じだと、こーちゃんは哀淋の仲間ではないようだな……。

「で? 会長はさっき蘭丸のこと『こーちゃん』って呼んでましたけど、ほんとは付き合ってるんですか?」

「ねえよ」

「ないですよ」

……いや、俺的には完全否定するほどその気がないわけじゃないんだけど、今はね、哀淋の目が怖すぎてね? ――だから俺は幹といちゃついたことは一度もねえ!

「事情はそっちと同じだ。昔家が隣同士だっただけ。こー……蘭は憶えてなかったけど。こーちゃんってのはその頃の呼び方」

「らしいです。私は欠片も憶えてなかったですけど」

重ねて言わなくていいよ、こーちゃん。俺が傷つくだけだから。


< 36 / 244 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop