会長のお気に入りかよ‼-百花繚蘭-【完・番外編追加中】
怒鳴らず、俺が哀淋から受けた恐怖が伝わるように真剣に言うと、こーちゃんは頬を引きつらせた。
演技が冗談にならないとわかったようだ。
「……はい」
そしてこーちゃんを生徒会室へ連れ戻した。
「蔦子先輩が腐女子? ……うん、まあいいんじゃないですか?」
俺が締め上げられていた理由を説明すると、こーちゃんは半分死んだ目で答えた。
絶対にまあいいなんて思ってないだろ。
……この感じだと、こーちゃんは哀淋の仲間ではないようだな……。
「で? 会長はさっき蘭丸のこと『こーちゃん』って呼んでましたけど、ほんとは付き合ってるんですか?」
「ねえよ」
「ないですよ」
……いや、俺的には完全否定するほどその気がないわけじゃないんだけど、今はね、哀淋の目が怖すぎてね? ――だから俺は幹といちゃついたことは一度もねえ!
「事情はそっちと同じだ。昔家が隣同士だっただけ。こー……蘭は憶えてなかったけど。こーちゃんってのはその頃の呼び方」
「らしいです。私は欠片も憶えてなかったですけど」
重ねて言わなくていいよ、こーちゃん。俺が傷つくだけだから。