結婚はあきらめ養子を迎えたら、「お義母様大好き」と溺愛されています
大切に思っている気持ちが伝われば。アルバートの家ではどういう形だったとか、公爵家ではどうしてたとか。
お義母さんだったらどうするとか……。
領地でのケールの話し合いは増産することになった。
アルバートのアドバイスのおかげで、売りこみ先もあることが分かったので。とりあえずテスト用として配る物を今年は作る。乾燥させてしまえば保存もできるから、無駄になることはないだろう。
来年からの生産量は売りこみ次第で決めていく。
さて。増産することによって、農家の負担が増えるのは間違いない。増員も考えた方がいいだろう。
売りこみ先も絞らないといけないし。
色々考えることがあるわね。帰ったら忙しくなるわ。
■
「ただいまセバス。変わったことはない?」
屋敷に足を踏み入れてすぐにセバスに声をかける。
いつもなら、問題ないと笑顔が帰ってくるのだけれど……。下げていた頭を上げたセバスは無表情だった。
ああ、この表情をするときは、怒っているか、厄介ごとだ……。
「ルイード様がお待ちです」
……。厄介ごとの方だった。
ため息をついて、そのままいつもの部屋へと向かう。
ルイードは、謁見室ではなくお父様がお知り合いを招いて気兼ねなくお話をするために整えた小ぢんまりとしたサロンにいることが多い。
形式通り、侍女に入室の許可を取らせ、形式通り入室。そうして、形式通りの挨拶。
「お待たせして申し訳ありません」
突然来るルイードが悪いのだが、形式通りに事はすすめる。
「本日は特にお約束は無かったと思いますが、急用でしょうか?先ぶれを寄越していただければ、準備いたしましたのに」
事前に連絡しなかったルイードが悪い。待たせたのは私のせいじゃないを精一杯アピール。
「ふっ」
ルイードが楽しそうに笑った。
一人がけのソファの一つにどっかりと座り、足を組んでいた男が立ち上がった。
身長は190はあるだろうか。私よりも頭1つ分以上は高い。がっしりとした鍛え上げられた体だ目の前に立たれるとそれだけでも威圧感がある。
ほとんど黒に近い深い茶色と瞳。相変わらず、にくらしいくらい整った顔をしている。
「先ぶれを出して、俺が訪ねていくなんて知ったら、間違いなく君は逃げるだろう、リーリア」
それは、そうね。
お義母さんだったらどうするとか……。
領地でのケールの話し合いは増産することになった。
アルバートのアドバイスのおかげで、売りこみ先もあることが分かったので。とりあえずテスト用として配る物を今年は作る。乾燥させてしまえば保存もできるから、無駄になることはないだろう。
来年からの生産量は売りこみ次第で決めていく。
さて。増産することによって、農家の負担が増えるのは間違いない。増員も考えた方がいいだろう。
売りこみ先も絞らないといけないし。
色々考えることがあるわね。帰ったら忙しくなるわ。
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「ただいまセバス。変わったことはない?」
屋敷に足を踏み入れてすぐにセバスに声をかける。
いつもなら、問題ないと笑顔が帰ってくるのだけれど……。下げていた頭を上げたセバスは無表情だった。
ああ、この表情をするときは、怒っているか、厄介ごとだ……。
「ルイード様がお待ちです」
……。厄介ごとの方だった。
ため息をついて、そのままいつもの部屋へと向かう。
ルイードは、謁見室ではなくお父様がお知り合いを招いて気兼ねなくお話をするために整えた小ぢんまりとしたサロンにいることが多い。
形式通り、侍女に入室の許可を取らせ、形式通り入室。そうして、形式通りの挨拶。
「お待たせして申し訳ありません」
突然来るルイードが悪いのだが、形式通りに事はすすめる。
「本日は特にお約束は無かったと思いますが、急用でしょうか?先ぶれを寄越していただければ、準備いたしましたのに」
事前に連絡しなかったルイードが悪い。待たせたのは私のせいじゃないを精一杯アピール。
「ふっ」
ルイードが楽しそうに笑った。
一人がけのソファの一つにどっかりと座り、足を組んでいた男が立ち上がった。
身長は190はあるだろうか。私よりも頭1つ分以上は高い。がっしりとした鍛え上げられた体だ目の前に立たれるとそれだけでも威圧感がある。
ほとんど黒に近い深い茶色と瞳。相変わらず、にくらしいくらい整った顔をしている。
「先ぶれを出して、俺が訪ねていくなんて知ったら、間違いなく君は逃げるだろう、リーリア」
それは、そうね。