結婚はあきらめ養子を迎えたら、「お義母様大好き」と溺愛されています
「ああ、そういえば、いっつもお前はケーキを食べるとき……」
あれは、私が10歳の時だっただろうか。
その時のイチゴは飛び切り大きくて、つやつや綺麗で、食べるのがもったいなくて、しばらく眺めていた。……王族主催のお茶会だったんだよ。王妃様に招かれてね。だから、だから……「なんだ、いらねーならもらうぞ」ってルイード殿下にイチゴを食べられてしまっても、しまっても……文句ひとつつけるわけにはいかずに……。
「あの時は、帰ってから一晩泣きました。ええ、私のイチゴを食べたルイード殿下のことを、お父様に延々と訴えた後に……」
「は?何の話って、まさか、お前のイチゴを食べたことを恨んでるのか?」
恨んでる?
ええ。ええ、もちろん恨んでますとも。あの先、一度だって、あれほど大きくてつやつや綺麗なイチゴに出会えていないんですから。
って、違う、そうじゃない。
「確かに、イチゴの恨みは大きいですが、今はイチゴの話をしているわけではありません」
「いや、してるだろ?なぁ?イチゴが大好きって、ああ、そうだ、婚約披露パーティーには各地のイチゴを取り寄せたイチゴパーティーを開いてやる」
「イチゴパーティー?」
なんて魅惑的な言葉!
って、違う、違う。
「くくっ。ほんとリーリアはかわいいな」
はぁ?
■
「思ってることがすぐに顔に出る。取り澄ました顔する令嬢たちの相手をするのは本当に疲れるが、リーリアといるのは楽しい」
……それ、つまり、私は貴族として当然のように身に付いているはずの、感情を隠して取り乱さずに物事に対処するということができていない……と言ってます?
楽しいって、からかって反応を見て、ルイードが楽しんでるって話で……。
やっぱり、私は、玩具扱い!
「婚約なんてまどろっこしいことせずにさっさと結婚するか?」
「だから、どうしてそうなるんですか!お父様がお断りした話をお受けする気はありません」
「いや、もう大丈夫だって。兄上には2人王子がいるからな。貴族連中の興味はすでに今の第一王子と第二王子にうつった。今なら、ロマルク叔父も……」
ああ、だから、嫌いだ。
あれは、私が10歳の時だっただろうか。
その時のイチゴは飛び切り大きくて、つやつや綺麗で、食べるのがもったいなくて、しばらく眺めていた。……王族主催のお茶会だったんだよ。王妃様に招かれてね。だから、だから……「なんだ、いらねーならもらうぞ」ってルイード殿下にイチゴを食べられてしまっても、しまっても……文句ひとつつけるわけにはいかずに……。
「あの時は、帰ってから一晩泣きました。ええ、私のイチゴを食べたルイード殿下のことを、お父様に延々と訴えた後に……」
「は?何の話って、まさか、お前のイチゴを食べたことを恨んでるのか?」
恨んでる?
ええ。ええ、もちろん恨んでますとも。あの先、一度だって、あれほど大きくてつやつや綺麗なイチゴに出会えていないんですから。
って、違う、そうじゃない。
「確かに、イチゴの恨みは大きいですが、今はイチゴの話をしているわけではありません」
「いや、してるだろ?なぁ?イチゴが大好きって、ああ、そうだ、婚約披露パーティーには各地のイチゴを取り寄せたイチゴパーティーを開いてやる」
「イチゴパーティー?」
なんて魅惑的な言葉!
って、違う、違う。
「くくっ。ほんとリーリアはかわいいな」
はぁ?
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「思ってることがすぐに顔に出る。取り澄ました顔する令嬢たちの相手をするのは本当に疲れるが、リーリアといるのは楽しい」
……それ、つまり、私は貴族として当然のように身に付いているはずの、感情を隠して取り乱さずに物事に対処するということができていない……と言ってます?
楽しいって、からかって反応を見て、ルイードが楽しんでるって話で……。
やっぱり、私は、玩具扱い!
「婚約なんてまどろっこしいことせずにさっさと結婚するか?」
「だから、どうしてそうなるんですか!お父様がお断りした話をお受けする気はありません」
「いや、もう大丈夫だって。兄上には2人王子がいるからな。貴族連中の興味はすでに今の第一王子と第二王子にうつった。今なら、ロマルク叔父も……」
ああ、だから、嫌いだ。