片桐くんの愛は意外にも一途でした
(あれだけ勉強したのに……)
メガネがいつもより曇りがかって見える。少しでも頭がよく見えるようにと、メガネをかけている。って、いっても伊達。実は2.0もあって視力はめちゃめちゃいい。
今の私はいい大学に受かることを目標にしている。恋は盲目、けど勉強は努力した分だけ。勉学は決して裏切ったりしない。
でも、本当のことをいうなら、たくさんの女友達が欲しい。高校生なんだし、青春の1つや2つしたい。だけど、天才だと思われウワサは1人歩き。
今の私に話しかける人はよっぽどの物好きしかいない、と思う。
けれど、その前に見返してやりたい人がいる。
私がどんなに努力しても勝てない相手、それは……
「きゃー!片桐くん、また1位なんて凄い!」
「顔だけじゃなくて、頭もいいなんて天才すぎ!」
「褒めてくれて、ありがとう。良かったら放課後、どこかで遊ばない?」
「遊びたいです!!」
(出た。今日も女の子と一緒……)
私は遠目から、その彼を見つめる。
そう、彼は1年の頃から学年トップの男子。
けれど、尊敬なんかしていない。むしろ、私は軽蔑の眼差しで彼を見ている。
だって、彼は……チャラすぎるから。
メガネがいつもより曇りがかって見える。少しでも頭がよく見えるようにと、メガネをかけている。って、いっても伊達。実は2.0もあって視力はめちゃめちゃいい。
今の私はいい大学に受かることを目標にしている。恋は盲目、けど勉強は努力した分だけ。勉学は決して裏切ったりしない。
でも、本当のことをいうなら、たくさんの女友達が欲しい。高校生なんだし、青春の1つや2つしたい。だけど、天才だと思われウワサは1人歩き。
今の私に話しかける人はよっぽどの物好きしかいない、と思う。
けれど、その前に見返してやりたい人がいる。
私がどんなに努力しても勝てない相手、それは……
「きゃー!片桐くん、また1位なんて凄い!」
「顔だけじゃなくて、頭もいいなんて天才すぎ!」
「褒めてくれて、ありがとう。良かったら放課後、どこかで遊ばない?」
「遊びたいです!!」
(出た。今日も女の子と一緒……)
私は遠目から、その彼を見つめる。
そう、彼は1年の頃から学年トップの男子。
けれど、尊敬なんかしていない。むしろ、私は軽蔑の眼差しで彼を見ている。
だって、彼は……チャラすぎるから。