青空が君を笑顔にするまで

もしかしたら、私は荷物の忘れ物でもしたんだろうかと一瞬不安が頭の中をよぎった。


それで、創ちゃんがわざわざ私に電話を?


いや、きっと私は忘れ物をしていないはず。


何度も確認をしてあの時家を出てきたから。


「あ、もしもし俺……」


よそよそしい話し方の創ちゃん。


私達はもう夫婦じゃないもんね。


「あ、はい──」


「ハルちゃん?」


「うん……」


「いきなり、電話をしてごめん」


「どうしたの……?」


「ハルちゃんにばかり、俺辛い思いをさせていたなって。ずっと、謝りたくて」


「もう、私達別れたから。そんなの、いいよ」

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