青空が君を笑顔にするまで
「俺も久しぶりに話が出来て嬉しいよ」
「ねぇ、仁に聞いてもいい?」
「えっ、何?」
「本当の事を言ってね」
「うん」
「仁さー……、私の事、本当に嫌いじゃない?」
ラインでも聞いたけれど、もう一度確認をしたかった。
「嫌いじゃないないよ。どうして?」
「良かった。だって、仁、ライン既読付かないし。学校行っても避けられてるような気がして……」
「ごめん……」
そう言った後の仁の沈黙が長くて、恐くて、私はすぐに話題を変えた。
明るい話題に。
お互いのタイプの人の話をした。
仁とこんな話をするのは凄く楽しかった。
仁はショートカットでメガネをかけている女の子らしい。
この時点で私は毛が長いし、眼鏡をかけていないから。
ちょっと仁の理想の人とは離れてしまったかもと思った。
まっ、いいや。
「で、自分の理想の人は?」と仁に聞かれた。