君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
第一、中野 神弥が本気かまだ信じれないし。←しつこい


それに…まだ私がアイツとのことを引きずってるから。


今はまだ、止めておこう。


うん。


それがいい。




「…花菜。」



私の隣に腰かける中野 神弥が耳元で囁く。


中野 神弥の方に顔を向けると、予想外の距離に顔。


驚きで一瞬体が強張る。



「な、何。」



あ。


声まで震えちゃった。


失敗したかな?と窓の方へ顔を背けた私の膝に、ずっしりと何かが乗る。


見ると中野 神弥が私の膝を枕にして寝ころんでいた。




「ちょっ、」


「花菜探して疲れたから、俺は寝る。」



拒否の言葉を発っそうとした私の唇を人差し指で制して、瞼を閉じる。


ものの数分も経たない内に、寝息をたて始めた。


これの為に最後部座席を陣取ったのか…
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