君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
それにしても…


中野 神弥ってホント綺麗な顔だよね…


睫毛長いし、鼻も高いし、唇も艶やかで…瞳も綺麗。




「中野 神弥のお父さんとお母さんは凄く綺麗なんだろうなぁ…」



そっと前髪を撫で上げると、中野 神弥は「ん…」と声を漏らした。


――好き。


何所が、とか。


何で、とか。


聞かれても答えることは出来ないけれど。


初めて見た時から…


捕われてた。


言葉に出して伝えることは、過去のトラウマがあるから無理だけど。




「花菜…」



少しだけ、中野 神弥の言葉を信じてみようかな―…。
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