君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
―――ライブ当日。





――「花菜っぺ!」


「あ、映ちゃん。」








待ち合わせ場所に現れた、映ちゃんと見知らぬ女の子。



綾香バリに手を振る映ちゃんに手を振り返す。






「花菜ちゃん、あの子はだあれ?」


「あの子は映ちゃん。チケットくれた人だよ。」


「ほよよ~。初めまして、花菜ちゃんの従妹の土居 綾香です!」


「あ、日野本 映子です。」








映ちゃんの元に行くと、綾香が自身を紹介し、映ちゃんもそれに答えた。


映ちゃんたちと共に指定された席に着く――








――「あれ?先輩じゃないですか。」








(…わざとらしすぎる。)


私の隣の席に腰を下していた中野 神弥。








「え?!嘘!!な、中野 神弥くんがこんなに近くにいる!」









映ちゃんは血管が切れそうなほど興奮していた。

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