君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
見上げれば中野 神弥は私を見下ろしていて。

掴まれた腕が熱い。






「年下でも、俺は男なんだよ。…忘れんなよ。俺が花菜を好きなこと。抱きたくて仕方ねーのを俺の誠意を見せようと我慢してんだから。」


「…っ」





吐息が首元にかかる。


中野 神弥の潤んだ瞳に胸が高鳴る。






「俺はそこまでできた人間じゃねーから。次ガキ扱いした時は抑えねーよ?」






そう言ったと同時に近づき始める中野 神弥の顔。


え?!


こ、この状況って、き、キス…っ


ギュッと目を瞑る――…










―ちゅっ。











「…んなに固くなんなよ。心配しなくてもまだ唇にはしねーから。」







私から体を離し、言う。



私はおでこをおさえたまま、絶句。







「明後日、楽しみにしてんぞ。」







ぼそりと照れくさそうに言って、中野 神弥は扉の向こうに消えていきました…。


残された私は――…







(ど、ドキドキして落ち着かない…っっっ)







1人苦悩していたのでした。
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