君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「………悪ぃかよ。」



って、えぇ!?


拗ねてたの?!


え?


でも、何で…?



「…嫌だったんだよ。」


「へ?」


「花菜は付き合ってた男なんていないって勝手に思い込んでた自分に嫌気が指したんだよ。」


「はぁ?」


「花菜に男がいたって知って…地味に傷ついてるし。…笑えるよな。」



何コレ。


凄く…可愛い。


中野 神弥は私よりも大きな、男の人なのに。


シュンとして、耳まで真っ赤にして。


野獣なクセに、無垢なんだから。



「あんた…可愛いね。」


「可愛いとか言うなよ。」


「可愛いよ。」


「だから言うなって。」



中野 神弥は子供みたいに頬を膨らませる。

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