君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

――「【とにかく!付き合うなら一生大事にしろってそいつに言っとけ!】」



綾香が半泣きになっていたため、崇大がそう言って喧嘩を終わらせた。



「でも一生って…」



それって私の人生も背負えって言ってるのと同じだよね…。



―――「一生?花菜が嫌じゃねぇなら一生でもいけるけど?」



拓海に話せば、そう言って笑う。


それを崇大に伝えると、苦虫を噛み潰したような顔をして「フン」とだけ言うと去っていった。



「にしても花菜の弟は花菜が心配で堪らねーのな。」

「そんなのじゃないとは思うけど…」



またしても拓海は笑う。


と、急に真剣な顔。



「なぁ、花菜。好きって…言えよ。」


「へ?!」


「俺、花菜から好きだって聞いてない。」


「え、えと…」

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