君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「た、拓海が言ってくれたら言う!」



素直に言葉を紡げずに。


口をついて出たのは何とも可愛くない言葉。



「ははっ!ホント、花菜は意地っ張りなのな。」



拓海は私の頭を撫でながら、肩を震わせて笑う。



「けど、俺はすげー可愛いと思うよ、お前のそういうとこ。」


「え…?」


「……花菜。」


「な、何?」



いつになく真剣な瞳にドキドキする。



「…花菜、好きだ。だから…抱きたい。」


「……っ!」


「ダメ、か?」



拓海はシュンと項垂れる。

そんな拓海に、胸がキュッと苦しくなる。



「わ、私も拓海が…好き!だから、だから…抱いて欲しい…っ!」



恥ずかしくて。


凄く恥ずかしくて。


拓海は初カレで、初めてばっかで。


舞い上がっていたのかもしれない。
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