君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「綾香。」
「あ、パパ!待たせてご」
―――ごんっっっ!
い、たい。
物凄く痛いよーぅ。
いきなり何かが顔面にぶつかって。
私は座り込む。
「《んだよ、っせーな!んなに言うならお前がやれよ!》」
と、頭上からはすんごく大好きな声…
――バンッッッ!
あれぇ?
怒ってらっしゃる?
何故だか怒っているらしい愛しの架琉くん。
扉が閉まると同時に私と目が合う。
「架琉くん、久し」「《何してんだ?貧乳。》」
ひ、貧乳…
酷いよ、架琉くん…
「…何してんだじゃないと思うよ、君。」
オデコを押さえたまま落ち込んでいる私の視界には長い足が現れて。
パパの声が怒っているのに気づいた。