君は無垢なフリをして───本当は野獣。
「《誰だよ、あんた。》」
架琉くんはギロリとパパを睨む。
パパは187cmくらいあって威圧感があるんだけど、パパよりも10cm近く小さい架琉くんも負けてない。
「僕はこの娘の父親ですが。」
「《その貧乳の父親が何の用?》」
「…………確かにこの娘は貧乳かもしれない。だけどこの娘の母親も貧」
「パパ!」
貧乳の話は、もういいよ!
「ケホッ、とにかく僕が言いたいのは、君はこの娘の頭にドアをぶつけたんだ。何してんだよりも謝るのが先だろう?」
パパは少し顔を赤くして、架琉くんに言う。
と。
「《あー…》」
―――ゴッッッ!!
架琉くんが言葉を発する前に、今度は架琉くんの後頭部を扉が襲った。