君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「《おい、貧乳。》」


「ん?」


「《何しやがる。》」


「…頭ナデナデ?」



およ?


今、架琉くんのほっぺが赤くなった気がする。



「《俺はガキじゃねーんだよ、バーッカ。》」


「馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ?」


「《馬鹿は馬鹿だろ、バーッカ。》」



ふふっ。


おかしーなっ。


ちょっと前まで架琉くんは冷たくて女誑しな私の憧れの人だったのに。


本当の架琉くんは冷たい人じゃなくて。


寧ろ歌うことに関しては熱い人。


しかも話すと子供みたい。


「架琉くんって、カッコいいね。」


「《今さらだろ。》」


「歌に対して凄く真剣でカッコいい。」


「《は?》」


「TAKAYUKIさんはメジャーデビューに躍起になってるかもしれないけど、きっと架琉くんと同じで楽しく音楽をしたいと思ってるよ。」
< 189 / 385 >

この作品をシェア

pagetop