君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「ち、アイツを掴まえてろって言ってたのに。」


「え?」


「親衛隊の奴らだよ。上手く逃げられやがったな。」


もしかして…



「八神 架琉に解散させさせて拓海たちの親衛隊にさせたのは…」


「俺だけど?」



やっぱりか…



「つーか、アイツ何考えてやがる。分かりやすくシルシ付けてんのに。」


「え?」



神弥はゆっくりと首筋をなぞる。


ピタリと一点で止まる。


その場所には、神弥に所謂キスマークなるものを付けられていた筈。



「大丈夫だよな…?」



不安げな表情で聞く。


まだ、不安なの?神弥…


「大丈夫だよ!私があんたを好きなんだから!」


はっきり答えれば、柔らかく笑った神弥は軽くキスを落とす。


唇が離れると同時に、



「花菜ちゃーん!」



綾香が現れ、私たちは講義に戻った。
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