君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「神弥くん……?」



帝と居ると、俺は一人じゃないんだと感じる。


本城たちと仲良くなれたのも…帝がきっかけな訳で。

初めこそ頭悪そうな不良被りだとしか思ってなかったけど、仲良くなってしまえばあいつらは本当にいい奴らだった。


帝が俺に近づいてきてくれたからこそ、俺は今……こんなに充実してる。



「…帝。ありがとう。」


「へ?!」


「本当にちょっとヘコんでただけだから。何も気にすんな。」



独りぼっちみたいな気がして塞ぎこんでた、なんて恥ずかしくて言えねーよ。


んー、と伸びをすると立ち上がる。



「帰るか。」



そう言って教室を出ようと鞄を持つと――…



「あ、待って!」



帝に腕を掴まれ、制止させられた。

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