君は無垢なフリをして───本当は野獣。
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――「花菜さんっ。今日もご一緒してもいいですか?」
「あ、うん。いいよ。」
「今日は…土居さん居ないんですね。」
言いながら私の隣に腰を下ろすミカドちゃん。
「あぁ、うん。何か体の調子が悪いんだって。」
「じゃあ…今日は花菜さん、1人なんですね。」
ニコッと笑うと、オムライスを口に運ぶ。
と。
「あ!」
ミカドちゃんの右手がコップにあたり、中に入っていた水が私に掛かる。
「あ、ごめんなさい!ズボン、濡れちゃいましたね…。」
「ううん、大丈夫!…ちょっと拭くもの取って来るね。」
そう言って立ち上がれば、心配そうなミカドちゃんと目が合う。
笑いかけながら足を踏み出すと、何かに躓いて転んでしまった。