君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「あ…っ」



結局…神弥に組み敷かれ、されるがまま。


雨に濡れて冷えた神弥の体は、火照って熱い私の体には心地がいい。



「花菜…」


「ん…っ?」


「俺が好きなのは、大切なのは…花菜だけだからな…っ。」


「な、に急に…っ」



私の問いに、神弥は少し哀しげに笑って…何も言わずにキスを落とす。


いつもと同じ。


だけどいつもよりも神弥を深く感じて…私も何度も好きだと繰り返した。



「神弥…っ」


「どした?花菜…」


「私は…これから先…何があっても神弥だけだと思う…っ」



言えば、神弥はクスリと笑ってありがとうと呟いた。


「俺だって…花菜だけだ。」
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