君は無垢なフリをして​───本当は野獣。

「《多分…その樋口、遠藤と同一人物だよ。》」


「「え?!」」


「【どういうことだよ…】」


八神 架琉の言葉に、皆が言葉を失う。



「《まんまだよ。アイツ、神弥の前から姿を消した後…親が離婚したらしいから。》」



ミカドちゃんは…樋口 "帝"で、遠藤さんも同一人物で"帝"…



「ねぇ、架琉くん。」


「《何?》」


「この間、中野くんにたくさん聞かれてたこと…今、話して?」



にこりともせず、真剣な表情で聞く綾香。


神弥にたくさん聞かれてたこと…?


あ、昨日のことだ。


確か神弥が、「架琉が頑なに話そうとしない」って…


「架琉くん?今日は、話したくないはダメだよ?だァ~い好きな花菜ちゃんの一大事なんだからね!」
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