君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「《…遠藤 帝は神弥が高校1年生の時、彼女だった女で。アンタ以外に唯一、神弥が気を許したヤツだ。》」



嫌々ながらも話し始めた八神 架琉。



「《神弥はファザコンだからさ、親父さんが海外行って荒れてたけど、遠藤のお陰で神弥は落ち着いた。》」



神弥……


ファザコンだったんだ。



「《けど、俺はそれが妬ましくて。……羨ましくて。》」



ん?



「妬ましくて羨ましくてって…」


「どういうことぉ?」


「【……アンタら、大人しく黙って聞いてろよ。】」


「「……。」」



崇大に制されて黙った私たちを一瞥すると、またしても話し始める。



「《神弥たちが付き合って5ヶ月目のクリスマスイブに、遠藤に神弥が女遊びをしてるって言ったんだ。》」
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