君は無垢なフリをして​───本当は野獣。
「つーか…ウザイんだよ、架琉の親衛隊。どんだけ架琉がボロクソに言っても付いてくるしよ。」



脱王子・中野 神弥がSランチを頬張りながら、そう溢す。


素を出して喋る中野 神弥に、私は恐る恐る隣を見る。



「ほぇー!花菜ちゃんが言ってたこと、本当だったんだぁー。」


「言ってたこと?」


「あぁ、うん、まぁ…」


「しかも架琉くんと同じくらい声が低いねぇ!いっつもその声で居ればいいのに…」



綾香が目をキラキラさせて中野 神弥を見る。



「綾香、ダメだよ!中野 神弥はダメ!後で泣かされるよ!」


「泣かさねーよ。…俺も人は選ぶ。」



……可愛いらしい綾香を捕まえて失礼な!



「大丈夫だよぅ。私は架琉くんを追いかけるって決めたの!それに、中野くんは花菜ちゃんの桜くんだからっ。」



………………What?
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