冷酷社長に甘さ優しさ糖分を。【完】
もちろんイトカは誘った覚え等ない。
満月の光が
シバ社長を狼へと変貌させたのだろうか…。
荒々しいキスから
やっと落ち着きを取り戻した社長は
息を弾ませながら
熱っぽい眼差しで言う。
「ずっと俺は…不安だった。
お前が…あの男に何かされたんじゃないかって
考えれば考えるほど…どうにかなりそうで…」
「社長…」
「今日はもう…抑制が利かない。
俺をココまでさせた、お前が悪いんだからな…」
頬に優しく触れる社長の手と
耳元で聞こえる息遣い。
そして、月の光に微かに照らされる彼の眼は
なんとも官能的だ。
不安で心配で
苦しい思いをした社長を思うと
嬉しい気持ちもいっぱいになる。
「社長…
好きです…」
「あぁ…俺もだ」
愛を言葉にすると
お互いの気持ちも更に高ぶっていく。
優しく口付けを交わし一度離れると
手慣れた様子で社長は起用に着物の帯を外していき
その手で着物を脱がせながら
首元から胸元へとキスをする。
そしてそのまま
ゆっくりとベッドへと押し倒した。