たばこに隠された想い Ⅰ




「っんだよ...びっくりさせんじゃねェよ...」


そう言った嵐の声はどこか嬉しそうで、観覧車が地上に行くまで、ずっと抱きしめ合っていた





観覧車を降り、もう帰ろうかと駐輪場に向かう間も手は繋ぎっぱなし



「ねえ、あの人すっごいイケメン!」


「本当だ!彼女さんも凄い美人!」


「美男美女でお似合い〜〜!!」



近くにいた女子高生がそんなことを言っているのが聞こえた


そ、そうか両思いだから、付き合ってるのか...私たち



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