居酒屋ーーーキスをあげよう―――
―――
―――この日、彼女は初めて、生きている、そう感じていた。泉陽介と結婚したいのに、退学してから、ずっと好きだった。あの時から、キスをする仲だった。彼女はにやけていた。
泉陽介は―――キスをあげようーーーその居酒屋を、真子と一緒に切り盛りしていた。結婚したいけれど、泉陽介を裏切れない。2人は今、二十五歳であり、居酒屋を手伝う事にした。彼女は退学時に、泉陽介と出会い、合コンを開いた。そこで、出会った中であり、結構、相性がいい、そう思った。彼女はずっと好きだったし、泉陽介と結婚したいとおもっていた。あれから、四年が経ち、2人は一緒にいるのは、大学生の時からであり、彼女はずっと好きだった。大学を卒業し、やっと一人前になれるように、居酒屋さんで働く事になり、かなりの年月が経っていた―――。
大人になり、彼女は居酒屋さんと、男の話しばかりで、周りから、呆れられていた。だけど、気にしなかった。
『―――君は・・・俺の事・・・好きか?』
最初、合コンした、一年後―――菜月は目を丸くした。
『―――勿論、貴方の事・・・愛してるわ・・・』
其の言葉に、彼女は笑って言うと、彼も―――陽介も笑い、ギュッと抱きしめていた。このまま『―――ありがとう・・・』と言い、一緒にいたいと、はっきりと言った。

―――此処にいてくれて

ありがとう―――

―――頑張ろう

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