居酒屋ーーーキスをあげよう―――

第二章-――同棲生活―――

ーーー
―――あれから―――
彼女は居酒屋で仕事をするようになり、丸三年が経った―――。合コンして出会い、最初は、御互いに手探りだったが、互いに惹かれ合い、その日の内から、付き合う事になった。合コンは食事しながら、恋人を探す方法であり、結婚している人以外、誰でも出来る事である。あの日、合コンにいかなければ、恋人を探す事は出来なかった。泉陽介と合コンし、2人は一瞬で、惹かれ合った。
此処の居酒屋さんで、泣いている姿を見て、気になって話を聞く事になった。彼女は友達に縁を切られてしまい、居酒屋さんに、ふらふらッと来ており、何度も、足を運んだ。
『―――何故・・・泣いているの?俺で良かったら、相談にのるよ!!!』
友達と合コンする予定だったのに、友達からも裏切られてしまった―――。もう会わない、そう言われてしまい、彼女は暴れていた。
『―――この野郎・・・私が・・・何したっていうんだ?酷いわ―――どうして、私は―――本当に、一人になった。貴方に・・・私の何が分かる?』
『―――分かるよ・・・俺も、同じ、喋るのは、妹しかいない。』
其の言葉に、『―――え?そうなの?』と叫ぶと、彼は真面目な顔で言った。泉陽介は合コンで知り合ってから、丸三年が経っていた―――。

―――貴方・・・

優しい人ね・・・

良いわ―――

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