居酒屋ーーーキスをあげよう―――
彼女は枯れるまで泣いており、此処の居酒屋さんの料理を食べ、『美味しい』と言った。彼女は泣きながら、『―――こんな・・・美味しい料理が作れるんだ!!!』と褒めた。
彼女は居酒屋のカニ料理が好きで在り、彼にも食べさせようとした。自分は泉陽介と、一瞬間しか、付き合っていないが、其の内、泉陽介は―――結婚する。と、笑った。此処のズワイガニの味噌チーズ焼きは、とても美味しい筈。バターで絡めて、バジルを入れる。
『―――ん・・・本当だ?美味しいじゃない・・・』
彼はスッキリとしたようで、泉陽介は菜月と一緒に、笑っていた。嫁の御蔭で、酒屋が以前より、売れるようになっていた。
『―――一瞬間、一緒に働いてくれて・・・ありがとう・・・』
其の言葉に、菜月と泉陽介は眼をパチパチさせた。泉陽介はとても優しくて、安心出来て、とても男性らしい。
泉陽介は真子と仲が良く、三人とも、一緒に暮す事になりそうで、『―――居候・・・』させてくれるの?―――と、問い質した。
『―――良いよ・・・妹が・・・いるけど―――』
其の言葉に、彼女は泣いていた。

『―――ありがとう・・・』

―――貴方・・・好きになりそう―――

愛しています―――

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