居酒屋ーーーキスをあげよう―――
百田冴子はちゃんと、話を聞いてくれた。女物の香水が使われている。菜月は謝るまで、帰らない。そう言っていはた。百田冴子はため息を漏らした。唯の、痴話喧嘩のようだった。痴話喧嘩は愛し合う人々が、する喧嘩でもある。菜月は就職が決まってから、此処で働く事にしていた。
此処の店は居心地が良く、彼女は初めて、嫉妬という感情に、見回されている。菜月は冴子と梨乃は、励ましてくれた。
『―――兎に角・・・電話しちゃいなよ・・・出てくれるかもしれないでしょう?』
彼女はスマホでコールすると、直ぐに、泉陽介が出ると、『―――ごめんね・・・』と謝った。菜月は吃驚すると、『陽介・・・本当に・・・浮気していたの?』と問い質した。泉陽介は『―――帰ってこい・・・』と言った。
『―――え・・・良いの?』
『―――当たり前だろう?一緒にいるって、言っただろう?昨日は御前へのプレゼントをあげる為に、出かけて行った。付き合っている奴がいるから、お前とは付き合えない、ある女に言ってやった。だから、もう、俺に近づくな、そう言ってやった。』
其の言葉に、彼女は眼を輝かせると、百田冴子と水野梨乃の二人は笑っていた。泉陽介と喧嘩してしまったが、直ぐに仲直りする事になった。
此処の居酒屋に戻っていくと、彼女もプレゼント、チョコレートを渡したい。バレンタインのチョコは、相手に気持ちを伝える、大事なイベントである。

―――わ・・・私・・・

―――陽介が、好きだ―――

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