居酒屋ーーーキスをあげよう―――
―――一月が経った―――
あの日から、一月が経ち、彼女はじりじり、と、六時の目覚ましの音が、かなりの音量で流れている。彼女は目覚ましを止めると、ふぁ、と欠伸をした。それから、彼女はキッチンに行くと、ご飯の用意を始めた。あれから、彼女はホワイトデーを待っており、冷蔵庫の中を確認していた。
すると、そこには、メモ書きと一緒に、大きな丸いショートケーキがあり、彼女は体が止まってしまった。そこには―――こう書かれていた。
『―――ホワイトデーおめでとう・・・俺も・・・お前の事・・・好きだよ・・・』
―――ありがとう
そう書かれており、彼女は吃驚すると、『陽介・・・貴方と、同じ気持ちだったんだ―――。』と笑った。
これは―――食べなければ―――泉陽介に申し訳ない。彼女はずっとこの日を待っており、炒り卵とみそ汁と、ウインナーとハッシュドポテトを作る事にした。彼女はホワイトデーになり、返事が来てくれる事に、喜んでいた。どうやら上手く行ったようだ。そう―――恋愛は、超正攻法だ。2人は一緒に働く事に、とても幸せに感じ、楽しい、そう思う時があった。
恋愛は素直にならないと、出来ないものであり、経った今、起きて来た陽介に、『―――ありがとう―――。これ―――超美味しい。』と笑った。
泉陽介はニコッと笑うと、『―――こっちも・・・美味しいチョコを、ありがとう―――』と言う。

―――ありがとう―――
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