独占欲強めな副社長は、政略結婚で高嶺の花を娶りたい
熱っぽい視線を受けながら、当時の状況を説明する。
「川瀬はそこまで大きなお店ではありませんし、それに千人単位のパーティーで、私ひとりが和菓子の説明をするのにも無理がありますから」
「実現させたいのに、できない。もどかしいね」
眉尻を下げ、私のそのときの気持ちを代弁され、切なくなる。
和菓子をもっと広めたい。それは日本問わず、世界にこの良さを。きっと私もリチャードさんと同じ気持ち。
「千人は無理でも、規模を縮小して十人ほどでお茶会を開いていただけそうです」
精一杯明るく言うと、海斗さんは優しく諭すように話す。