ねえ、私を見て
「くらら。こっち来いよ。」

「えっ?」

いつもはそんな事言わないのに、どうしたんだろう。

「ほら。」

両手を広げている夫に、拒否する事もできなく、私は夫の隣に座った。

すると流れるように、夫は私にキスをしてきた。

「なあに?どうしたの?」

情熱的なキスに、私達がセックスレスだと言う事を、忘れてしまう。

「……最近、色っぽくなったね。」

夫の言葉に、ハッとした。

「もしかして、若い恋人でもいるの?」

私は夫を突き飛ばして、立ち上がった。

「そんな訳ないでしょ!」

「なに、ムキになってるんだよ。冗談だよ。」

私は振り返った。

どこまで冗談なのだろう。

本当は、私の浮気を知ってるんじゃないか。

「妬けるな。」

夫が後ろから私を抱きしめた。
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