ねえ、私を見て
「どこ行く?」

日奈人君は、さりげなく私の手を握ってくれた。

「商店街を一緒に歩きたい。」

「いいよ。」

私達は手を繋ぎながら、商店街を歩き始めた。

「日奈人君は、いつもどこで買い物してるの?」

「うーん。駅前のビルが多いかな。」

駅前のビルと言うと、ちょっとお高めの洋服とか、売っている場所ばかり。

そう思うと、何気なく着ている服も、高そうに見える。

私は結婚してから、プチプラブランドばかり。

ダメだな。

釣り合いが取れないかもしれない。

「何、悩んでるの?」

日奈人君が、私の顔を覗く。

「ううん。何でもない。行こう。」

日奈人君の手を引くと、彼は恥ずかしそうに、微笑んでくれた。

男の子の恥ずかしそうに微笑む姿なんて、久しぶりに見た。
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