ねえ、私を見て
夫は必死にいい訳をしている。

私だってたぶん、日奈人君との事を聞かれたら、同じ事を言う。

「残念ね。私の会社で働いている大学生の男の子。あなたの相手の子の元彼なのよ。」

「あっ、そうなの?元彼って言うだけで、どこまで知ってるの?」

私は、日奈人君から聞いた話を、整理した。

確か……

『今でも、元カノから連絡が来てるんです。』

『付き合っている人がいて、その人奥さんがいるから、不倫だって。』

『今は不倫相手だけど、ゆくゆくは結婚して、奥さんに……』

頭がズキズキしてくる。

「とにかく、元カノと連絡とっているの。それで元カノの情報も入ってくるのよ。誰と今、付き合っているかとか。」

「それが、あの助手席に乗っていた女の子だって?見間違えじゃない?」
< 99 / 147 >

この作品をシェア

pagetop