悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「そっか。
まあでも、すぐに出すもんでもないでしょ、その答えは」


「え……?」


「ふとした時に気づくもんだよ、そういうのって。あたしもそうだったし」


「そうなの?」


「うん。江川への気持ちだって、最初は友達としか見てなかったし。でも江川が女子に囲まれて楽しそうにしてるのを見て、モヤモヤして、あたしだけにそうやって笑ってくれたらなーって」


すずちゃんのくせだ。

髪をクルクルしながら話すの。

照れてる、証拠。


「そう思った時に、ああ、あたし、江川のことすきなんだーって。今まで友達だからって防衛線引いてたけど、好きなら好きでいようって。まさか両思いだとは思ってなくてびっくりしたけど」


照れくさそうに、でも幸せそうに、目を細めて笑う。
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