悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


『今からお店出るよ』


そう送ったら、すぐに既読がついて。


『出なくて大丈夫。
俺が行くまで店の中にいて』


「あら〜、愛されてるわねぇ。
漣、やるじゃない」


すずちゃん、どこぞの奥様みたい。

気づいたらニヤニヤしてわたしのスマホを覗き込んでいた。


「お店から出ないでって言ってるけど、女の子だらけだし、入ってきづらいよね?」


「そうねぇ。
江川は……まあ大丈夫だと思うけど、漣は嫌がりそう」


ふたりで苦笑いして、お店を出ることに決めた。


わざわざ迎えにきてもらうんだもん。

できるだけ負担はかけたくない。


「近くにいるみたいだから、すぐ来るよ。
なんかふたりで遊びに行ってたんだって」


お会計を済ませて、すずちゃんとお店を出る。

時間も時間とはいえ、お店の前に突っ立ってるのもどうかと思ったから、少し離れたところに移動した。


「遊びにかー、どこに行ったんだろう?」


「カラオケとかだったら笑っちゃうわ。
漣、なに歌うんだろ?」


「確かに……」


クールな漣くんの歌う姿とか想像できない。

聞いてはみたい気もするけれど。


「ねぇ、すずちゃんよかったら……」


今度4人でカラオケでも。

そう言いかけたとき。


「ねえねえ、キミたち〜!」
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