切なくて…逢いたくて…涙
食後のフルーツを出した
って言ってもリンゴだけど…

あっ!思い出した!お金…

「あのう〜今日買った物のお金
いくらでしたか⁇」

「さあ〜知らな〜い」

そう言ってリンゴをシラッと食べている

「そんな事言わないで下さい
いくらでしたか⁇」

「う〜ん
いくらだったかな⁇」

うわ〜この社長とぼけてる〜

「それにしても本当美味しかった
料理上手なんだね」

「ごまかしてもダメです!」

「そんな事言っても覚えてないから…」

「レシートがあるはずです」

「あ〜あれはいらないって言った」

「はあ…」

なんかもう呆れて何も言う気にならなかった

「気にしないの
こんな美味しい物作ってもらったんだもん
俺的にはまた作って欲しいけど…」

「社長…
まあ簡単な物なら…」

もうそんな事言わないで欲しい
また作ってなんて…嬉しいじゃないですか…

「なんかいいなあ
こんな感じ…」

何がいいんだろう⁇

まあ私も正直今日は楽しかったなあ
いつも一人で食べてるから
誰かと食べるって楽しい

いやいや〜何…考えてるの…
黒川財閥の社長なのに…

私とこんな所で食事をする人じゃない
社長は珍しかっただけだから…








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