政略結婚の甘い条件~お見合い婚のはずが、御曹司に溺愛を注がれました~
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菜摘がシャワーを浴びて茶の間に顔を出すと、アルバイトから帰宅した大地と理仁がふたりでお茶を飲んでいた。なんだかやけに友好的な空気を感じる。
「ねえちゃん、結婚する決意を固めたんだって?」
「え? あ、うん、まぁ」
理仁から聞いたようだ。あやふやな返事になったのは、照れが先行するせいだろう。
「よかったじゃん、ねえちゃん。日高さん、ねえちゃんにべた惚れだ」
「や、やだな、やめてよ」
そんな話を大地の前でするのはやめてほしい。
菜摘はオロオロしているというのに、理仁ときたら余裕の笑みを浮かべている。まるで目の前の状況を楽しんでいるようだ。
「これから日高さんの実家に挨拶に行くんだって?」
「えっ!?」
そんな話にはなっていない。咄嗟に理仁を見たら口角が三日月のように上がった。