私は、この人の妻?

···穂乃華 side


「穂乃華先生、電話ですよ。」
と、事務の先生が室内に入ってきた。
ん?「ありがとうございます。」
と、言いながら電話に出ると
佳寿ちゃんの孫の海斗さんだった。

びっくりしたが
長く話せない為、待ち合わせを
了承した。

美穂先生に
「なに?どうしたの?」
と、聞かれたから
海斗さんからの電話だったと話し
なんだろうとなったが······

考えてもわからないから
会ってから聞いてみよう。

佳寿ちゃんの体調とは違うみたいだから。

海斗さんとの待ち合わせは、
可愛い和食のお店で個室があった。

彼女さんと来るのだろうか?
と、思いながら入ると海斗さんの
居るところまで案内された。

海斗さんは、急な呼び立てや
佳寿ちゃんのこと
あのお見合いのことまで
謝ってくれた。

それから、付き合って欲しいと
なぜ?と思い理由を聞くと
佳寿ちゃんを安心させたいから
付き合う振りをして欲しいと。

だが、佳寿ちゃんに付き合っていると
わかれば、私のおばあ様や両親の耳にも
はいる。

嘘で傷つけたくないと、話すと
自分が守ると言ってくれた。

まだ、知り合ったばかりだが
私は佳寿ちゃんの事が
大好きだ。
佳寿ちゃんの為に了承をした。

今後の打ち合わせをして
連絡先を交換して
明日も会う約束をした。

その日は、
お互いの仕事の話しもした。
海斗さんは、課長さんで
本当に忙しそうだ。
私は、子供達の話しとかをすると
海斗さんは、笑っていた。

海斗さんに恋人?想い人?を聞いたけど
答えなかったが······

「そんな人がいるなら
傷つきますからやらない」
事は言ったが、「いない」と返された。

よくわからないが、海斗さんが
いないと言うなら
それを信じるしかなかった。

私は、美穂先生にだけ
本当の事を話した。

美穂先生は、海斗さんに怒ったり
心配したりしてくれたが
「いい?穂乃華。なんかあったら
すぐに言うんだよ。」
と、言ってくれた。

あの日は、
海斗さんに家まで送って貰った。

すると、海斗さんからマンションに
ついたとLINEがあったから
«おやすみなさい»と
と、返信した。

この先、不安はある。

海斗さんが本当の恋人をみつけて
くれると良いけど······
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