私は、この人の妻?

···知らずに傷つける


休んだ陸人を心配して
陸人の部屋に来た海斗は
鍵を使い中に入る

玄関には、陸人の靴と····
もうひとつ

そのままあがるがリビングには
いない····
シャワーの音?

風呂場に行くと

陸人が蕾とシャワーを浴びていた。

海斗は、ワナワナとふるえ
シャワー室に入り
陸人を殴りシャワー室をでる。

その時、蕾に
「お前に、陸人を殴る必要がどこにある?」
と、言われたが
海斗は、耳を傾けずに
陸人の部屋をでた。

何をしていたわけでもなく
シャワーを浴びて
蕾は帰ろうとしていた時だった

陸人から
「こんな風にしといてごめん。
やはり、海斗が好きなんだ。
愛してるんだ。」
と、言うと
「わかった。遅すぎたな。」
と、蕾は言ってくれた。

蕾が帰ったあと
海斗に連絡するが繋がる事はなかった。

海斗は濡れたまま
部屋をでた
風邪をひかないとよいけど

翌日、営業部に顔を出すが
海斗はいなかった。

「岡田課長、どうされたのですか?」
と、海斗の部下から
「佐山課長は、外?」
と、訊ねると
「いえ、体調を崩されて
お休みされています。」
と、言われた。
「そうなんだ。わかった、ありがとう。」
と、言って総務に戻る

やはり、風邪をひいたのか?
それとも、俺に会いたくない····か

陸人は、帰りに海斗の家に
寄ってみることにした。

夕方、買い物をして
海斗のおばあ様の家へときた。
ブザーを鳴らすが
応答はない。
扉を触ると開く
怒られても····いく···か

中に入るが·····
中は、シーンとしていた。

この間きたからなんとなくわかる
寝室に行くと荒い息の海斗がいた。

海斗に近づきおでこをさわると熱い
濡れたままの服をきてる
バカが。
「海斗、着替えるよ。」
返事をする力もないか
タオルを温めて
服を脱がせて体を拭き
全てを着替えさせ
シーツを変える

嫁のセンスか、悪くない

シーツを変えて
海斗を寝かす。

キッチンで雑炊を作り
海斗の元に
「海斗、たべて。薬飲むよ。」
少しだけ食べた。
てか、無理やり口に入れて
水分で流しただけ

薬を自分の口に含んで飲ます。

座薬も自分のを持ってきたから
入れて、おでこを冷やす。
いまは、38度9分ある。

着替えを用意して
汚れてるものを洗う

海斗は、熱をだすと
汗をかくから
着替えをさせないといけない。

朝まで、何度も着替えをさせる。

四時位に呼吸が落ち着き
陸人も寝てしまった。
海斗を抱き締めて
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