One s death -the last sword-
隣で、低く呟くレディック様の声が耳に入った。
「ラーバン王、俺はあまりこういう事には…」
「そうだろうな。だから、私が選んだ」
もう、決まっているという事か。
「ラスタイ家の、アリア・ラスタイだ。お前と同じ、19だったと思う。容姿もいいだろう?」
「ですが、ラーバン王…」
「そろそろお前も、妻を迎えなければならない歳だと思ってな。レディックの警備だけじゃ、何かと暇をもて遊ぶ時もあっただろう」
「俺は、暇だから妻を迎えるとか……」
「明日、この城に来るらしい」
そう1言だけ言うと、ラーバン王は背を向けて部屋の奥に消えた。
そっとレディック様の方に顔を向けると、苦笑いを返された。
「…がっ、頑張れよ!!レベッカ!!」
何も返事が返せない。
立ち上がり、扉を開けてレディック様を部屋から出す。
俺もこの部屋を目にやきつけながら、扉を閉めた。
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