One s death -the last sword-
次の日の午後、女性はやってきた。
レディック様と、剣の稽古をしている時だった。
「…レベッカ・ラクロイム様?」
濃い灰色の長い髪の毛に、深い緑の瞳。
問いかけの声は、鈴を鳴らしたようだった。
「アリア・ラスタイ…さん?」
声をかけたのは、王太子殿下。
驚いたのは、その女性だけじゃなかった。
人見知りする方ではないが、普段人に会うのは避けているようなレディック様が人に語りかけているのは驚きだ。
「はい、レディック王太子殿下。15回目の生誕祭の時は、下の方にいたのでご挨拶できずに申し訳ありませんでした」
「いや、良かったよ。そんなん。挨拶に来てくれても、ちゃんと相手できなかったと思うし…」
主の他人との会話に、密かに感激してしまう。
「アリア・ラスタイさん。俺が、レベッカ・ラクロイムです」
形だけでも微笑みかけてみる。
「レベッカ、俺席外してもいい?」
急いで振り返ってみても、もうレディック様の姿は遠かった。
ため息が、癖のように口からもれた。
「…アリア・ラスタイさん……」
「アリアでいいんですけど…」
笑みを浮かべた小さな唇が、開かれた。
開く前に、身近なベンチに座らせる。
「ここ、どうぞ」
レディック様と、剣の稽古をしている時だった。
「…レベッカ・ラクロイム様?」
濃い灰色の長い髪の毛に、深い緑の瞳。
問いかけの声は、鈴を鳴らしたようだった。
「アリア・ラスタイ…さん?」
声をかけたのは、王太子殿下。
驚いたのは、その女性だけじゃなかった。
人見知りする方ではないが、普段人に会うのは避けているようなレディック様が人に語りかけているのは驚きだ。
「はい、レディック王太子殿下。15回目の生誕祭の時は、下の方にいたのでご挨拶できずに申し訳ありませんでした」
「いや、良かったよ。そんなん。挨拶に来てくれても、ちゃんと相手できなかったと思うし…」
主の他人との会話に、密かに感激してしまう。
「アリア・ラスタイさん。俺が、レベッカ・ラクロイムです」
形だけでも微笑みかけてみる。
「レベッカ、俺席外してもいい?」
急いで振り返ってみても、もうレディック様の姿は遠かった。
ため息が、癖のように口からもれた。
「…アリア・ラスタイさん……」
「アリアでいいんですけど…」
笑みを浮かべた小さな唇が、開かれた。
開く前に、身近なベンチに座らせる。
「ここ、どうぞ」