再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『身分をわきまえないで、瑞先生に近づいておいて、私と向き合わないなんて卑怯よ。私に勝てるの、あなた?』


『…私は、自分に自信がありません。小川先生に勝てるなんて…そんなこと…思ってません。瑞は、本当に大事な幼なじみです。今はそれしか言えません。でも…未来がどうなるかは…自分にもわからないです』


『幼なじみなら、幼なじみらしく、瑞先生が幸せになるように応援するべきじゃないの?瑞先生が結婚して1番幸せになる方法、そのくらいは、あなたにだってわかるわよね』


『…』


『私と結婚すること…それが答えよ。身分も才能も見た目も、全てが釣り合う。あなたに瑞先生の相手は無理なの!いいわね、さっさと消えなさい!』


そう言って、電話を切った。


このモヤモヤした嫌な気分はいったい何なの?


息苦しくて、スッキリとしない変な感覚。


私は…


ベッドに腰掛けて、しばらく…動けなかった。
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