再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
納得なんかしたくない。


『大学時代、君みたいな、優秀でおまけにイケメンなやつらに負けたくなくて、僕は必死に勉強した。なのに、結局、たいして努力もしないやつらが、親の金やコネを使ってどんどん僕を追い抜いていく…それだけじゃあき足らず、女まで奪っていくんだ。お前みたいな奴がいるから…僕は…いつまでも光を浴びられないんだ』


『坂井先生、それは違います!瑞だって、めちゃくちゃ努力してました。頑張って必死に勉強して、絶対にお医者さんになるんだって。努力も無しにお医者さんになんかなれないです!瑞は、瑞は…』


泣きそうな顔をする愛莉ちゃん、君は、菅原先生の味方をするんだね。


『…いいよ、愛莉。大丈夫だから。坂井先生、私のことは何を言ってもいいです。でも、愛莉を困らせることだけは止めて下さい。もし、愛莉に何かしたら、絶対に許さない』


そう言って、僕を睨みつけた。


先輩に対して「許さない」なんて、ひどい言い方をする奴だ。


『でも、私は…確かに努力し切ったかと言われれば、そうじゃないのかも知れません。親が病院をやってることも、多少なりとも今に繋がってるかも知れない…』
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