再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
瑞が菅原総合病院の院長になって3年が過ぎた頃には、優希は小学1年生になっていた。


『お父さん、僕、絶対にお医者さんになるよ。お父さんみたいな立派な人になりたいから』


初めて我が子が語った夢に、私達は本当に感動した。


子どもの成長は本当に早くて、気がつけば小学校の高学年になり、その辺りから私も、近くの花屋でパートとして働き出した。


子育てと仕事の両立は本当に大変だったけど、瑞がいつだって私を支え続けてくれたから、全然苦じゃなかった。


そうやって、一生懸命前を向いて進むうち、優希は大学生になった。


あの時語った夢の通り、医師を目指し頑張っている。


瑞も、精一杯優希と関わり、医師になるために必要な話をたくさんしてくれた。


もちろん、そんな会話の内容に、私は全くついていけないんだけど。


それでも、2人の楽しそうな姿を見てるだけで、何だか幸せで嬉しかった。
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