再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
賢人君は、優しく微笑んだ。


この笑顔が…


私は、大好きだ。


絶対に幸せになって…


お互いの未来を願いながら、私達はさよならした。


瑞の両親が経営する総合病院の近くに出来上がった新居は、広いお庭付きでかなり立派だった。


こんな素敵なお家に住めるなんて…


本当に夢みたいだ。


『愛莉、これからここで俺達の新しい人生が始まるんだな。本当に…夢が叶って嬉しいよ。何度もいうけど、何も心配しないで俺に着いてきて』


『夢が叶ったなんて大げさだよ。でも…ありがとね…うん、着いていくよ』


その言葉通り、何の不安もなく始まった瑞との新しい日々。


その中で、嬉しいことに、私は赤ちゃんを授かった。


妊娠中はもちろんいろいろ大変だったけど、周りの支えもあり、無事に出産を終え可愛い赤ちゃんが誕生した。


瑞に似た、とても愛らしい男の子。


私達は、その子に「優希」(ゆうき)と名付けた。


優しく、希望溢れる人生を送って欲しくて。
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