再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
しつこいかも知れないけど…


あなたは…


本当に、あの瑞なの?


どうしてもまだ疑わずにはいられない自分がいた。


『彼女は私の幼なじみなんだ。この間、久しぶりに会ってね』


『まあ、それはすごい偶然ですね』


偶然…


そうだよね、これはただの偶然。


運命の出会いなんて…


そんなキラキラしたものじゃない。


そうだよ、イケメンになってるからって、変に動揺しちゃいけないし、冷静にならなきゃ。


まだ信じられないとしても、瑞は…


ただの幼なじみなんだから。


『今日はどうした?』


瑞は私を見て尋ねた。


当たり前だけど、お医者さんの目になってる。


『あ、あの…少し熱があって、喉も少し痛くて、頭痛も。昨日、寒気がしたから風邪を引いたかなって…』


『微熱があるのか…じゃあまず、胸の音、聞かせて』


え…?


胸の音?


あ、ああ、聴診器…ね。


って、ダメだよ、聴診器なんか!
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