再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
瑞も私を見てしばらく動けなくて立ち止まってる。


『先生、先生?どうされました?』


看護師さんの声。


その声に、私達は我に返った。


『あ、ああ、すまない』


そうつぶやいて、瑞は診察用のゆったりとした椅子に座った。


『よ、よろしくお願いします』


『あ、ああ』


私達は、ぎこちない挨拶を交わした。


『もしかして、お知り合いですか?菅原先生』


看護師さんが、私達を交互に見ながら聞いた。


『あ、ああ』


瑞…


やっぱり、お医者さんになってたんだ。


この前、たまたま再会して、そしてまた…


こんなところで再会するなんて。


あの時の衝撃もすごかったけど、瑞がお医者さんになって、しかもこんな近くの病院にいることに、改めて驚いてしまった。


それにしても…


白衣がこんなに似合うお医者さんに、私は未だかつて出会ったことがない。


眩しいくらいにカッコよ過ぎて…


風邪を引いて微熱があるのに、もっと体温が上がりそうだった。
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