再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
『小川先生、すまない。今、彼女と話してて』


瑞は私を気遣ってそう言ってくれた。


『あら、ごめんなさい。え…あなた、いつもの花屋さんよね。瑞先生のお知り合いなの?』


瑞と話してる時より、少し言葉にトゲがある気がする…


目付きも急にキツくなったような。


学生時代は雑誌のモデルもしてたって聞いたし、本当に綺麗な人だけど…


何だか、ちょっと怖い。


『彼女は斉藤愛莉。俺の幼なじみ』


『本当に?あなた、瑞先生の幼なじみなの?』


『あ、はい…一応、そうです』


まだ少し瑞を幼なじみと認められていない自分がいるから、ついついこんな言い方になってしまった。


『幼なじみで花屋…ふーん、医師じゃないんだ』


『…私は、お2人みたいに賢くないので…』


そんな言い方しなくても…


『愛莉は昔から花が好きなんだ。花に関しては俺も全く素人だから。いつも愛莉に教えてもらってた』
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