再会は魔法のような時を刻む~イケメンドクターの溺愛診察~
自然に出た言葉だった。


そうだよね、あれだけイケメンなんだから、彼女はもちろん、ガールフレンドだってたくさんいるよね。


っていうか、結婚とかしてたりする?!


その可能性がないわけじゃないし。


聞きたいような、聞きたくないような…


変な感じ。


『いない』


え…


『彼女はいない。だから、お前を誘ってる』


そ、そうなんだ。


本当に…いないの?


今の瑞に彼女がいないなんて、ちょっと信じられないけど…


『…あ、うん。そっか…』


『愛莉は?彼氏、いるの?』


うわ、私も聞かれた。


まさか、今日フラれたばかり…なんて言えない。


『い、いないよ。彼氏』


この答えに、間違いはない。


『なら、2人でどっか遊びに行こう』


どっか遊びに行こう?


嘘でしょ…?


そんなこと瑞に言われるなんて、正直、思ってもみなかった。


やだ、瑞のせいで、また…


胸がキュンとしちゃう。


そして、なぜか体が熱くなって、顔が火照るのを感じた。
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